M系列とは

M系列はPN符号を代表する疑似乱数系列です。M系列は1と0の2値からのみ構成されます。0を-1に置き換えることもあります。 M系列の1周期の長さは2^n-1であり、そのうち、1の数は2^n/2-1であり、0の数は2^n/2です。

M系列の自己相関と相互相関

M系列の循環自己相関関数はデルタ関数となります。先頭のみが大きな値(1周期の長さと同じ大きさ)をとり、それ以外は小さな値となります(0を-1に置き換えた場合は-1になる)。

一方、M系列の循環相互相関関数は常に小さな値となります。また、それが3つの値のみをとる場合、それらのM系列をプリファードペアなM系列と呼びます。

M系列の自己相関と相互相関

M系列のシフト加法性

M系列m[n]をd1だけ循環シフトさせたM系列m[n-d1]の要素ごとの積は、元のM系列m[n]をd2だけ循環シフトさせたm系列m[n-d2]になります。

m[n-d2]=m[n]m[n-d1]

つまり、同じM系列の片方を循環シフトさせて、両者の積をとると、全く別の系列にはならず、元のM系列を循環シフトさせたものになるのです。

M系列の生成多項式(原子多項式)

M系列は原子多項式から生成されます。
生成法については以下のサイトでわかりやすく解説されています。
M系列乱数のはなし
M系列の生成多項式




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